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プライバシー

子どもに教えたい個人情報とプライバシーの基本

公開:2026年3月19日更新:2026年6月14日読了:約7分
個人情報の大切さを親子で一緒に学ぶイメージイラスト
「これは大事な情報だよ」と伝えることが、子どもを守る第一歩です。

ネットは便利な反面、一度出してしまった情報を完全に取り消すのは難しい世界です。だからこそ、何が「個人情報」なのか、なぜネットでは特に気をつけるのかを、子ども自身が理解しておくことが大切です。この記事では、子どもに教えたい個人情報とプライバシーの基本を、写真に潜む情報やパスワードの守り方、そして親子で決める「出してよい/いけない」の線引きまで、やさしく整理します。

個人情報とは

個人情報とは、ひとことで言えば「だれのことか分かってしまう情報」です。一つでは分からなくても、いくつか組み合わさると個人が特定できてしまうものも含まれます。子どもにとって身近な例を挙げてみましょう。

  • 名前(本名・フルネーム)
  • 住所や、どのあたりに住んでいるか分かる情報
  • 通っている学校・学年・クラス
  • 顔写真や、本人と分かる動画
  • 電話番号・メールアドレス
  • 今いる場所が分かる位置情報
  • 家族の情報や、生活のパターン(習い事の曜日など)

「名前だけなら大丈夫」と思いがちですが、制服が写った写真と学校名、よく行く場所などが重なると、どこのだれかが分かってしまうことがあります。「単体では平気でも、組み合わせると危ない」——これが個人情報のポイントです。

なぜネットで気をつけるのか

ふだんの生活なら、自分の情報を伝える相手は目の前にいて、範囲も限られています。ところがネットでは、一度投稿した情報が次のような性質を持ちます。

  • 広がりやすい:たくさんの人に、一瞬で届いてしまう。
  • 消しにくい:自分で消しても、保存・転載されて残ることがある(デジタルタトゥー)。
  • 悪用されることがある:なりすまし、待ち伏せ、いやがらせなどにつながる場合がある。

内閣府や総務省の啓発でも、子どもが安易に個人情報を公開しないよう注意が呼びかけられています。「知らない人に教えない」だけでなく、「ネット全体は知らない人がたくさんいる場所」だと理解しておくことが大切です。

ポイント 「出していいか迷ったら、出す前に大人に相談する」。この一つの習慣があるだけで、多くのトラブルを防げます。子どもが相談しやすい雰囲気を、家庭でつくっておきましょう。

写真・動画に潜む情報

写真や動画は、思っている以上に多くの情報を含んでいます。本人が「ただの自撮り」と思っていても、背景にいろいろなヒントが写り込むことがあります。

  • 背景:自宅の窓からの景色、近所の看板や建物、最寄り駅などから場所が分かることがある。
  • 制服・持ち物:制服や校章、ジャージ、名前入りの持ち物から学校や名前が特定されることがある。
  • 位置情報:撮影場所の位置情報が写真データ(Exif)に含まれる場合がある。投稿前に位置情報をオフにする設定を確認する。
  • 映り込み:友だちや家族が一緒に写っている場合、相手の同意も必要。

投稿の前に、「この写真から、家や学校が分かってしまわないかな?」と一度立ち止まる習慣を、親子で身につけたいですね。くわしい設定はSNS・動画サービスの安全設定もあわせてご覧ください。

パスワードとアカウントの守り方

パスワードは、アカウントという「自分の部屋」を守る鍵のようなものです。子どもにもイメージしやすい言葉で、次のことを伝えましょう。

  • パスワードは、誕生日や名前など推測されやすいものを避ける
  • サービスごとにちがうパスワードを使う(使い回さない)
  • 仲のよい友だちにもパスワードは教えない
  • 「ログインして」と頼まれても、不審なリンクには入力しない
  • 使えるなら二段階認証をオンにして、もしもの乗っ取りに備える

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)も、推測されにくく使い回さないパスワードの大切さを呼びかけています。家庭では、保護者が管理を手伝いながら、少しずつ本人が自分で守れるようにしていくとよいでしょう。

「見守り」であって、こっそり覗くことではありません 小さいうちは保護者がパスワードを一緒に管理することもありますが、それは本人に内緒でやりとりを覗くためではありません。「もしものときに助けられるように、一緒に管理しておこうね」と説明し、成長に応じて本人に任せる範囲を広げていきましょう。

親子で決める「出してよい/いけない」

すべてを禁止にすると、子どもは隠れて使うようになりがちです。大切なのは、家庭で具体的な「線引き」を一緒に決めておくこと。次のように整理すると分かりやすくなります。

情報の例家庭での目安
ニックネーム・好きなこと出してもよいことが多い(特定につながらない範囲で)
本名・住所・学校名・電話番号原則、公開しない
顔がはっきり分かる写真公開範囲をしぼる。迷ったら大人に相談
今いる場所・これから行く場所リアルタイムでは出さない

線引きは一度決めて終わりではなく、年齢や使うサービスに合わせて見直していくものです。「なぜそうするのか」を一緒に話しながら決めると、子どもも納得して守りやすくなります。

まとめ

個人情報とは「だれのことか分かってしまう情報」で、単体では平気でも組み合わせると危ないのが特徴です。ネットでは情報が広がりやすく消しにくいため、写真の背景や位置情報にも注意が必要です。パスワードはサービスごとに分け、推測されにくいものを使い、二段階認証も活用しましょう。そして何より、家庭で「出してよい/いけない」の線引きを一緒に決め、迷ったら相談できる関係を育てておくことが、いちばんの守りになります。

なお、各サービスの設定方法や制度の内容は変更されることがあります。実際に確認・設定する際は、必ず公式の最新情報もご確認ください。

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参考にした主な公的情報:
  • 総務省「上手なインターネットとの付き合い方」関連情報
  • 内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」および普及啓発情報
  • 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のパスワード・情報セキュリティに関する情報
※制度・サービス内容は変わることがあります。最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。